【取材&レビュー】3Dプリンター 最新フラッシュフォージ Dreamerの魅力&クラス最高の0.05ミリ印刷の実力とは!?

T_flashforge
大阪にある3Dプリンター販売をされているApple Tree株式会社、FLASHFORGE(フラッシュフォージ)ジャパンさんに、新しくアップデートしたFLASHFORGE dreamerを取材に行ってきました。

FLASHFORGEの現在のラインナップ
FLASHFORGE Creater , PRO , Dreamerと3種類用意されています。
年内に、子供向けのモデルが発売を予定されています。

12月にアップデートされたFLASHFORGE DREAMERはPROでも無理だった50ミクロン(0.05mm)の出力に対応したそうです。

50ミクロン(0.05ミリ)の精度はFDM(熱溶解積層法)の印刷方法ではこの価格帯では現状、技術的にこれ以上の出力は厳しいとされています。今回はこのFLASHFORGEドリーマーをメインに取材してきました。

3Dプリンターに興味がある方や、これから購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

それではFlashForge Createrから順番に見ていきましょう!

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3機種の比較

FLASHFORGE Creator(クリエイター)

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3Dプリンターの原型、レトロ感のある外観が個人的に好みです。
サイズは3台ともに、大きい電子レンジぐらいのサイズで、部屋に設置したとしてもそこまで体積を取るとは感じません。

  • 価格 : 99000円
  • プリント最大サイズ : 225×145×150mm
  • ソフトウェア : ReplicatorGまたはMakerWare(オープンソース)
  • 精度 : 100ミクロン

    3機種の中で一番安いモデルです。
    15_flashforge
    Creatorで出力されたハイヒールの靴の印刷です。
    サポート材をはずして、磨いています。
    曲線が美しく、触った感触も滑らかです。

FLASH FORGE PRO

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  • 価格 : 159000円
  • プリント最大サイズ : 225×145×150mm
  • ソフトウェア : ReplicatorGまたはMakerWare(オープンソース)
  • 精度 : 100ミクロン

    ケースが重量のある金属のボディによって安定した出力が可能。 16_flashforge

FLASHFORGE DREAMER(ドリーマー)

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  • 価格 : 139000円
  • プリント最大サイズ : 225×145×150mm
  • ソフトウェア : FlashPrint(FLASHGORGEオリジナル) ←操作が簡単!!
  • 精度 :  50ミクロン(0.05ミリ) ←このクラス最高!!
  • 対応OSと環境 : Linux, OSX (VideoDriverが最新である事), Windows 7,8 (32bit&64bit) FlashPrint動作環境はVideoDriverがOpenGL2.1以上

    ケースが重量のある金属のボディによって安定した出力が可能
    ふたが付いて外気の影響を受けなくなったので外気との温度差による変形を防げるようになりました。
    17_flashforge

作れるもの(多様な出力)

14_flashforge
左から ① FlashForgeドリーマー ② PRO ③ Creator(クリエイター)

 

フィラメントのカラーによってお好みの色で出力できます。5_flashforge
いろいろなオブジェクトを出力できます。
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鹿の角が細いのに関わらず綺麗に出ています。
スマホスピーカーような特殊なデザインも出力でき、中央下の部品は、ネジ穴がありネジ留めも出来ています。

コップなどの日用品の出力

7_flashforge
個人が出力したいのは、日用品で普段使えるアイテムだと思います。
写真のようにスマホケースや、花瓶、コップなどを出力できています。

 

ロボットや人体模型(頭蓋骨)、複雑なフラクタルなオブジェクトも

8_flashforge
左のヘルメットはパーツ分割で出力して一つの大きなオブジェクトとなっています。
右のロボットの手の関節部分に金属のネジで角度を変えれるようになっています。
頭蓋骨も自然な出力で違和感がありません。

左の丸い鳥は、円を綺麗に印刷できるのと、小さな足であっても、デザインにバランスをもっていればしっかりと自立するのが見れます。
9_flashforge
右のキューブは2色印刷が可能なのが分かります。
2色を使う必要がある試作に良いのかもしれません。

工業用パーツ

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モノつくりで使う特殊な治具も出力して、活用できるかを考えて見ては良いと思います。

綺麗に磨くと、実際のメガネのようなつるつるの質感になります。
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触った感じべっこうのメガネのような手触りでした。
磨くことで、実物に近づくのが興味深いです。

木のような質感も自然

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データが木のような質感をつけておけば、磨くのを組み合わせて木の質感も出せるようです。
木工の工芸品のようなオブジェクトもチャレンジできそうですね。

複雑な歯車

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iPhoneケースに複雑な歯車を付けた印刷です。
一つを回すとほかの歯車が動いて、このような特殊な印刷もできます。

1ミリ以下の薄い印刷

                   
21_flashforge-g 
一番感動したのが、1ミリ以下の薄い印刷でした。
A4のコピー用紙かそれ以下の薄さを出力できるのは驚異的だと思います。



フィギュアの印刷

                   
12_flashforge
人体のフィギュア印刷もこのとおり、磨くことでより滑らかに自然な状態になります。
個人でフィギュアを印刷したい人が多いと思いますので、今後3Dプリンター購入者が増えると、フリーで公開されるフィギュアの印刷が楽しめるようになっていくのではないでしょうか。

Dreamerの操作感

デュアルヘッドでプリントできるのがこの機種の特徴です。 23_flashforge-g 
2種類のフィラメントを使い分けて印刷していけます。
2種類の色を使い分けたり、2種類の素材を使い分けたり、片方がサポート材の素材にしたりすることで、多様な印刷が可能になっています。

フタを閉じると、個人の感覚もあると思いますが、これだけの動作をしていても動作音が想像していたよりもうるさくは感じませんでした。 
24_flashforge-g
ヘッドがX, Y , Z軸に動いて、下からフィラメントの樹脂を積層していきます。

付属ソフト(FlashPrint)で印刷用データを変換

FLASHFORGEドリーマーは、付属のソフトFlashPrintを使って印刷していきます。

25_flashforge

オブジェクト(STL)ファイル読込み
26_flashforge-g 印刷したいSTLファイルを読み込んで、プラットフォーム中央に配置します。

プリント設定 
27_flashforge-g
出力設定を細かく設定できます。(時間をかけて美しい印刷をしたり、テストで高速で荒い印刷をしたり)
FLASHFORGEドリーマーオリジナルオフトなので非常に選択しやすいと思います。

 

最終出力確認!
28_flashforge-g
左上にどれだけ層を盛るかの数字がでてきます。
下にスライドしていくと盛っていく経過が順番にアニメーションのように表示されてプリントの経過を視覚的にイメージしやすい。
上にあるのが、印刷にかかる時間とフィラメントの使用するメートルを表示してくれます。

出力方法
sd_input
出力方法はUSB接続でも可能ですが、SDカードにデータを入れて本体のスロットに差し込んでPCがなくても本体のみので、印刷が可能になっています。
パソコンから離れた場所で印刷すれば匂いや、音も気にならなくなって良いですね。

印刷中はライトが光ることで、実際にどのように印刷しているのかを目視していけます。29_flashforge
そり返りがないのかをチェックしたり、サポート台のバランスがうまく行っているのかを見ていきましょう。

30_flashforge
右下のカラー液晶で経過時間やヘッド、プラットフォームの温度を確認できます。

サポート台をはずし、磨いて完成させる
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上で印刷したオブジェクトとは違いますが、
基本的な手順として出力した立体造形物は、サポート台を取り外して削ることで完成します。

 

0.05ミリ印刷のパワー

FLASHFORGE DREAMERは、専用ソフトのアップデートにより、0.1ミリから0.05ミリの高い精度で印刷できるようになりました。
Creater, PROでは出力できない0.05ミリの精度を見てください!
1_0-1mm_and_0-05mm
左が0.1ミリで出力した場合、右が0.05ミリでの出力です。
左の方がめが荒いのがわかります。

曲線を印刷した時に、0.05ミリの滑らかさが際立ちます。
4_0-05mm-g
非常に滑らかな印刷であることがわかります。
特に白色だとパッと見ても3Dプリンターで出したのかが分からないぐらいの滑らかさではないでしょうか。
右の拡大した状態でも自然な曲線で非常に美しいです。

補償問題

フラッシュフォージ creatorとproは、90日の3ヶ月保障に対して、ドリーマーは一年保証が安心できます。

メンテナンス、消耗する箇所は、ヘッド部分だそうです。

通常使っている場合、2年経ってもつぶれることはないそうですが、フィラメントの樹脂交換を頻繁にしすぎたりするとノズルが詰まる頻度が増えて故障しやすくはなるそうですが、仮にヘッド部分が故障して単体で購入しても3000円台で購入できるそうです。

 

FLASHFORGEドリーマーの強み

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付属ソフトFlashPrintが凄い

FLASHFORGE Creator , Proはオープンソースのソフトを使って出力するのに対して、FLASHFORGE ドリーマーは付属の専用ソフトFlashPrintを使って簡単に出力設定ができます。

FlashPrintが12月にアップデートされたことによって、他の2機種が100ミクロンのところを、50ミクロンの精度で美しく印刷できるようになりました。

 

価格がProよりも安いのに精度が高い

精度がPro良いのにもかかわらず、価格がProよりも2万円ほど安いです。(出力最大サイズも同じ)

デザインが落ち着いている

Creatorはふたがないために、室内や外気の温度に影響されて出力が不安定になる可能性がありますが、ドリーマーはふたがついていて温度を一定にするための装置が内蔵されています。
Proは物々しいデザインですが、ドリーマーはほかの家電製品と変わらないような落ち着いたデザインで、部屋に置いていても違和感を感じません。

液晶カラーディスプレイで直観操作が可

指一本のタッチパネル操作で、セットアップメンテナンスが可能。
他の2機種にはない直観的な操作がアドバンテージです。

ランニングコストが安い

他の5-7万円台の3Dプリンターと比較してフィラメントのランニングコストが、安いです。

(例)
他社のプリンタ : 600g 約3300円

FlashForge : 600g 約3000円

 

他の3Dプリンターを考えていた方は比較してみると良いでしょう。

1リールで一般的に小さなオブジェクトを印刷するのは30個程度プリントできると言われていますが、もし導入した場合は、いろいろ印刷したいと思いますので消耗品であるフィラメント樹脂のランニングコストが安いことは大きなメリットだと思います。

 

まとめ

E_flashforgedreamer「感動のFLASHFORGEドリーマー 0.05ミリの印刷。 」

事前にチェックしていた低価格帯の3Dプリンターの出力されたものは、ギザギザがのこっていたり、隙間があったのですが、FLASHFORGE Dreamerで出力された造形物は非常に美しく滑らかで、右上の写真の羽のように1ミリの薄さもないものを実際に印刷できる事が確認でき改めてその実力に驚愕しました。

2015年の春現在、同価格帯で優れた品質&サポート 日本で手に入るプリンターとしてFLASHFORGE Dreamerが、今現在おすすめとして良いと思いました。

家庭用としては14万円は高いかもしれませんが、性能が良い冷蔵庫や電子レンジ、エアコンのような精密機械として考えたら妥当なのかもしれません。

ここ一年3Dプリンターがニュースにでていて気になっていた方、DIYやモノつくりにチャレンジしてみたい方は、検討されてみてはいかがでしょうか。

購入特典

現在、FLASHFORGE ジャパンさんから購入すると、Dreamerの機種の場合 1年保証と、フィラメントを2巻ついてきます。 
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